こんなの文字通りのかすり傷だ。大丈夫だよ。
[ 駆けつけたナネッテは傷に気付き心配の言葉を掛けたが>>20。
一度掛かったフィルターは簡単には剥がれず、
対応も無意識の間に塩気を帯びていた。
一方、隣でのディークとナネッサの様子を見ていると、
確かに仲は悪くは無さそうだが>>46>>146。
気分が悪くなった時>>41に関しても。
特に突っぱねる心算は無かったのだが>>48
そう見える辺り嫌われている(贖罪の羊候補としては好かれている)ようで。
──しかし衝動を抑えている、はある意味正解である。
心を保てなくなれば、内なるガルーの遺伝子が
いつ活性化するか分からないのだから。
未だ完全な獣の姿へと成り果てたことは無い。
それがまだ、人であると言い張れる自信なき証拠。
彼女の反応、展示物を見るかのような視線。
──やはり、この人物は苦手だ。
……武器庫で人狼の影が燃えていた、と言ったことも
ハーランを庇い、ベネディクトに人狼を押し付けようと
していたのならば納得はいく、か。]*