人狼物語−薔薇の下国

497 堕天の服従試験


邪眼の怪物 クレメンス

[己が見つけた原石、研磨した宝石。
 財とした彼を持ち帰ったのは、古城であった。

 天獄に聳えた城塞ほどには堅牢でないが、高い居住性を有し。
 魔界においても辺境の地であるのか、古城以外に建築物は無く。
 腕に伴う彼に、ひとりかと聞かれれば、首は縦に。>>196

 君の想像する営みとは、些か異なるものだろうがね。

 ―――…下僕を使っていた時期もあったが、
 私を満足させることは終ぞ出来なかった。

[彼が己に下した評価は正しかった。>>192
 子供が玩具に成すように、遊んでは飽きて捨ててきた。
 他者に満たせるのは余暇のひととき、刹那の時だけ。

 己は永劫満ちることは無く、充足を知らない。
 ――――― そう、思っていたのだ。彼を知るまでは。]

(201) 2018/03/31(Sat) 01:11:56 (momoten)

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