ー回想・ミーネと(後半)ー [連絡からややあって、彼女は来てくれただろうか。スープを美味しいと飲む彼女の柔らかな表情は、まさに人間そのものであった。] よかった…… [彼女にも聞こえないような小さな声で呟く。どちらかと言うと、思ったことが漏れ出した形に近いか。] そうだね、故郷の味だね [しんみりと彼女を見つめる。ふらりと髪を揺らして振り上げ見せた笑顔はまた胸の高鳴りを引き起こす。 そして、やや沈黙があってか。…は口を開いた。]