万が一、彼奴らがお前の命を脅かすというなら。案ずるな。俺はこの世界ごと、灰にしてでもお前を守ろう。[もし彼が振り向いたとしても、なんら変わらぬ傲岸な笑みがそこにあるだけで。しかし緋色の獣の琥珀の瞳は、爛々と妖しく輝いていた。]