[ 立ち上がり、ロングスカートの裾を直した。
純白だった服には、汚れがいくつかついてしまった。
しかし、それでもなお、夜の中で白い。
掴まれていた手首は、赤く、痕になっていた。
しかし、あの棘だらけの手を握っていたら、もっと酷い事になっていただろうと思うと、
そうならなくてほっとした。 ]
……。
[ ソマリの背>>193から、魔物>>195を見る。
神と神の使徒を愚弄するその言葉は、耳を通過しただけだった。
ただ、
なぜこの魔物は、逃げるでもなく怒るでもなく、
こんなに物静かなのだろう?とは不思議に思った。 ]