でも……ふふ、
兄さんを見ていてくれるのはとても助かるでしょうね。
二人がいない時に何処かに行ってしまうと
手が中々離せないのに、心配で心配で。
[良かったら、外の話を聞かせてあげて下さい。
そう言葉に甘えることにして。
両親が不在の時、シモンの元に連れて行くようになった。
回復が進んだのなら、軽作業を頼んだり
牧場に来てもらうこともあったかもしれない。
彼が彼の仕事を定めた後は、より一層世話になって。
そのお礼に、そしてきっと元気がつくから
うちで作ったチーズやミルクを分けたりもした。
そうやって関わる内に打ち解け、村の人と同じように砕けて接するようになった。]