― 回想・8年前のミリカ村 ―ジャムにしたら、おとうさんにも食べてもらえるかなあ。[数日後、少女は母親に連れられて旅に出ることになっていた。初めての村の外、初めての父親、期待にばかり胸を膨らませて]そうだ、コン兄はおみやげなにがいい?とおいところだから、めずらしいものいっぱいだよね。わたし一人じゃきめられないと思うの![父親に会ったらこの村に帰って来る気で。未来に待つものなど何も知らずに、家族同然の人に聞いていた**]