[掲げられた戦車の砲塔へと紫眼を投げて、]──拠点ひとつと、戦車ひとつと交換で、ここいらで手打ちってとこだろ[その台詞は、砲弾を飛ばすための火薬が弾ける音に擦れる。流線系の砲弾が空へ向かって打ち放たれ] [ どぉん! ] それとも、[──次の一瞬、着弾した弾が屋根を壁を破壊して川向こうより、瓦解する噴煙が立った。]