― 戦場 ―くそ…![ その場を退く様子の無い白馬に促されるように、身体を馬上へと引き上げる…間に合わぬかと思ったが、予想した竜の息吹は、襲っては来なかった>>177 ]………。[ 荒く息を吐きながら、殺気を込めた竜の瞳を睨み返す 。死にたくないのだ、と、言った風刃の騎竜師の声が耳に残っていた。初めて挑発でも威嚇でもない、コンラートという少年の本当の言葉を、聞いた気がしていた ]