また公国側の士官、
指揮官トルステン・フォン・ラウツェニングを始め、
ミヒャエル・フォン・デンプヴォルフ、――――……
以上の戦死を確認している。
もう一つ、懸念されていた
シロウ・ファーイーストの件だが。
レイヴンウッド技官からの情報によると、
大公暗殺容疑で本国へ送還されたらしい。
先の戦闘で本隊、並びに別働隊の方には存在が確認され無かった。
イザというときの切り札として、
控えさせてる可能性も無くはない。
が、そもそも今回の奪還作戦に対して使ってこずに、
むざむざ技官の奪還を見過ごした…
というのは向こうにとっての失策だろう。
そうしてまで、温存しているとは思えない。