――3日目・貨物室
[クレメンスからの通信>>34により、飛び起き現場へと向かう。
未だアデルの遺体は残っていた。]
アデル……。
[すっかり青白くなってしまった顔を覗く。
最後に会ったのは、確かメイン・サロン。
頭痛を引き起こし、足も怪我していて。
体調も良くなったからと安心し、そのまま別れたのだったか。
あれが最後になるとは。
事件現場に未だ残る血痕は、アリスバックの時と同じく衝動を誘発させるもの。
抗おうと下を向き、僅かに身を震わせる。
傍から見れば具合が悪そうに見えたことだろう。
この惨状の中、特段珍しい反応に見えないのがせめてもの救いか。
クレメンスか他の誰かから手伝いを頼まれれば、
具合が悪いながらも手伝い、落ち着いたらサロンで休憩を取ることにしよう。]