嗚呼。そうでしたわね。[あの剣士が倒れた後の顛末を思うと、こちらの胸にも苦いものが過ぎる。 けれどそれを口に出す事はなく、シュテルンの震える手を静かに見詰める] けれど、彼と対峙していたお方も、共にいた方々も、命懸けの戦いでしたわ。 ここで貴方の意を汲むことは、その方々の思いを無駄にすること。[懇願する声に揺らぎそうになる感情を押し込めて、極めて冷静に、両の剣を抜く] この戦乱が続く限り―― 前に進み続けるしか、ないのですわ。