人狼物語−薔薇の下国

21 剣と想い ─少年たちの継承戦争─


籠鳥 マリエッタ

 嗚呼。そうでしたわね。

[あの剣士が倒れた後の顛末を思うと、こちらの胸にも苦いものが過ぎる。
 けれどそれを口に出す事はなく、シュテルンの震える手を静かに見詰める]

 けれど、彼と対峙していたお方も、共にいた方々も、命懸けの戦いでしたわ。
 ここで貴方の意を汲むことは、その方々の思いを無駄にすること。

[懇願する声に揺らぎそうになる感情を押し込めて、極めて冷静に、両の剣を抜く]

 この戦乱が続く限り――
 前に進み続けるしか、ないのですわ。

(200) 2013/07/15(Mon) 19:29:07

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