[パメラの怪訝な表情を受け>>196、ペーターはようやく自分が「焦りすぎていた」のだと気付く。
焦らねばならない理由なら、沢山ある。
けれど、それを伝えるだけの言葉を、力を、勇気をーーペーターは、持たない。
「明日」そういう彼女の言葉に、頷いた。]
…うん。わかった。
ごめんね、パメラさん。
……僕、今日はもう、帰るよ。
ごめん。お邪魔しました。
[外は、間も無く日が落ちようとしている頃合いだろうか。
ペーターはゆっくり立ち上がると、パメラの家を後にした。
もし彼女が送ると言っても、断ったことだろう。]