― 現在:森上空 ―
……霧が濃い上、随分日が落ちている。
が……恐らく、この辺りの筈だ。
[>>156覚えのある名を聴いた衝撃に、どこか焦る思考のまま。
周囲の地理と辛うじて見える道や木々の様子から、場所に当たりを付け。ウシャスを促し、降下の体勢に入る。]
……村付近で精霊師と、コンラートも交戦……と、聴こえたが。此処からこの方角へ進めば、村へ着く筈だ。
森とは言え、然程障害物は無い。恐らく、直ぐに抜けられるだろう。
[述べて、大まかな方角を指し示す。
支給品の中に方位磁石はあった筈だが、相手が持っていたかまでは知らぬまま。]