精霊師の援護あっての騎竜師、精霊師を守りきれてこその騎竜師でもありますからね、礼には及びません。
それに騎竜師は確かに広範囲の敵を相手取れますが、それだけに、一点集中での守りには不向きです。空で一点に止まるのは難しいですから。
貴女のような優れた近衛兵が、陛下を守ってくださっているからこそ、後顧の憂いなく、私も飛べる。
[ 向けられた礼の言葉には、そう返して、胸に手を当てる。 ]
この先も、どうかよろしくお願いします。虹霓の精霊師殿。
[ わざと、そう呼んで浮かべる笑みは、悪戯めいていた。* ]