― 玉座の間 ―[この日も魔王は各地からの報告を聞き、裁定を下していた。支配に伴う責務について、手を抜く性分ではない。むしろ、世界を掌握している喜びを感じる。とはいえ、不快な報せを聞けば眉が寄ることもある。] 噂? 人間どもが浮ついているだと?[人間たちの間に密やかに蒔かれている言葉>>83を聞くと、今度は片方の眉を跳ね上げた。]