― 第2エリア・廊下 ―
[少し仮眠して時間を調整した後、...は部屋を出た。
ノトカーは時計の修理をすませてくれているだろうか。
別れ際、「譜面に起こすのは、そう手間なことではないので、
いつ来て頂いても構いませんよ?」>>190
と言っていたトールはもう部屋に戻っているだろうか。
どちらかが暇そうにしていれば、
商業エリアから離れた場所にある小さなバー《クラーク》>>6へ
誘ってもよいかもしれない。
通路の端の空きスペースを利用したかのような店内は狭く、>>21
特別感のあるしつらえでもなかったが、
間接照明と古い地球時代のアンティーク・ランプだけという
薄暗さは、逆説的に客を選ぶ。
メイン・サロンにあるバーでは、競って鯨飲しては泥酔し、
騒いだり暴れたり倒れたりを繰り返す客もいる>>28という噂だった。]