[荷物の運び出しに戻る前に、一端、管理区に立ち寄ってCC-011に語りかけた。] 施設管理者──博士への面会希望が出ている。 救難信号そのものは部屋に届けられているはずだが、博士はいまだお目覚めにならない。[アデルは「冬眠」と称して納得していた。>>188] わたしたちは「起こすな」という博士の命令に背くことはできないが、他の人間が博士を起こそうとするかもしれない。