ー…。[>>167勝つとか負けるとか、そういう問題じゃない。頬に手を添えられ、顔を合わせれれば、男は静かに目を閉じてソマリの唇を受け入れる。別れの挨拶だという事は、何となく感じていた。]…あっ、ソマリ…![そして目を開いたその時。朱い霧が舞って、抱えていた重みが消える。拡散する霧を掴もうと、彼を留めようと慌てて手を伸ばしたが、虚しく空を切り。霧が流れていった後にソマーリュが立っていた。]