人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


天軍指揮官 ナネッテ



 ──────…、く。

[爆音。それに幾つもの爆音が続けて響く。
 巨大な艦は、かつての栄光を誇る飛行戦艦は、
 爆音とともに崩れ地上に墜ちつつあった。

 それから少し離れた空域に、大天使の姿がある。
 煤けることもなく、爆発に衣焼かれた風もない。

 ……けれど。
 大天使の周囲に、淡き光が煙っていた。
 良く見れば、身を庇った腕の先が輝きの中に形を失っている。
 淡く煙立つ光はその身を急速に癒しつつあるようだったが、
 それでも消し切れない傷跡が、衝撃の大きさを物語る様子だった。]

(199) 2017/11/12(Sun) 00:23:19

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