──────…、く。[爆音。それに幾つもの爆音が続けて響く。 巨大な艦は、かつての栄光を誇る飛行戦艦は、 爆音とともに崩れ地上に墜ちつつあった。 それから少し離れた空域に、大天使の姿がある。 煤けることもなく、爆発に衣焼かれた風もない。 ……けれど。 大天使の周囲に、淡き光が煙っていた。 良く見れば、身を庇った腕の先が輝きの中に形を失っている。 淡く煙立つ光はその身を急速に癒しつつあるようだったが、 それでも消し切れない傷跡が、衝撃の大きさを物語る様子だった。]