人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


舞踊家 ソマリ

  がふっ

[左胸部に通された手。小さな口からはどろりと朱が散る。
しかし薄い胸板の先には、肉と骨と血管しか存在しない。
首を傾けながら薄らと微笑み、その手首をつかみあげる]

  んもぉ、そっちじゃないよォォ、 こ、っ、ち

[げらげらと嗤いながら有ろう事か右胸部へその手を沈ませ。
そのまま心臓をずるりと引き抜かれれば、一瞬目の光も失せるが
肉の再生と共にアイスブルーが双眸に灯る]

  ねぇジェフロイおじさま?
  ……クレステッドだけは絶対に鑑定しないこと。
  とぉっても無駄だから ……… ―――いいね?

[その日の日中、「ソマリ」は感づいていた。
彼が騎士ナイトであると>>2:147。*]

(199) 2013/10/08(Tue) 22:10:44

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