お兄さんがね、戦う場所にブリッジデッキを選んだことは幸運だったよ。
サンデッキだったら、もっと上手く行かなかったから。
[大剣を手放してる今は距離が離れているが無防備な状態。
けれど、対策を何も立てていなかったわけではない。
大剣周りに戻った影はブリッジデッキに1番近い部屋の――
そう、操舵室の重い扉を無理矢理外しその扉を手の中で弄びそして]
卑怯な手だとは思うけど、許してよね!
[ブン!!
影の手は容赦なくその扉をジルへと投げる。
投げ終わったのを確認すれば大剣を守るためまたその周辺で揺らめくだろう
術者を、守ることはせずに。