[ユーリエの目の前に現れた少女は、更に床を蹴り跳躍し、その勢いで下から上へ、彼女の腰から肩にかけてを得物で斬り上げようと。] っ……!![怯えない。気を抜かない。そうしたら、守れないから。][自分の攻撃が避けられようと、雷撃で反撃されようと構わない。全部受け止める。むしろ魔力を消費させられるなら御の字だ!][彼女の意識を、自分へ向ける。 それだけを考えればいい。][――――私は彼女に隙を作らせる為の囮だ。 本命のアタッカーは、私じゃない。]