― ローゼンハイム宅 ―[少し嵐が収まった頃に彼の屋敷に辿り着く。ここだけ時間が止まった様な変わらぬ風景に安堵の息と共に苦笑を零した]ごきげんよう、ローゼンハイム。今日は君の薔薇の講座を聞きに来たわけじゃない。銀嵐が来た。それだけじゃない、獣も連れて来たようだ。パメラが喰われた。[説明しても何1つ興味は持たないだろうと判っていたからこそ簡潔に。ただ、予期せぬ銀嵐の到来に、ローゼンハイムは何か思う所があったかもしれないが、読み取る力は持っていなかった]