[――― ところで。 獣の耳は地獄耳。 それは二足でも四足でも変わらぬ精度。 呑気な笑気を鼓膜が捉えるのは余りにも容易く。>>190] 魔王様を愚弄するなら、俺が相手になるぞ。 あの程度の下神では興醒めであっただろう…?[実際に凶爪を向けるには時が許してくれないが、釘は刺す。 魔王配下のトリックスターは道化師であるが、勇者一行のその役目はこの底知れぬエルフが担うのだろう。]