[ 剣の柄から手を放し、男は胸に手を当てて一礼する ]姉上の望みを叶えてくれてありがとう、ディーク。本当は、俺が姉上に、いつか世界を見せてあげると約束していた。だが、兄上が亡くなって、その約束を叶えることは難しくなって...それをお前が代わりに...叶えてくれた。感謝している。[ 成長した後は父王と、兄に面影が似ていると言われる男だったが、微笑む表情だけは、時折姉姫を思わせる、と、以前に王には言われていた// ]