人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


平原の民 エディ

― 回想:再会直後/クリーク砦 ―

[ディーンを護る双璧の一人は、
 彼もまた記憶と違わず堂々たる風情で迎え入れてくれた。>>0:278
 『悪ガキ』と呼ばう深い声も、落ちかけて頭上で止まる拳も――咄嗟に避けてしまったのも身に染み付いた癖だろう――何もかもが懐かしい情景を連れてくるようで、笑みを浮かべる。]

 ……ありがとう。

[肩を掴む手は暖かい。]

 静かな最期だった。
 義父さんが、くれぐれも宜しくと。
 6年もの間、あなたを知っている素振りを
 僕に見せたことはなかったのだけど。

[自分が州都に運ばれるまでの経緯は知らないが、
 個人的な伝言を聞くまで、彼らの繋がりなど想像だにしなかった。
 古くから軍に身を置いていた義父が、古くから領主に献身的に仕えた将のことを見知っていてもおかしくはないと気づかなかった自分も自分だがと、双眸を伏せる。
 どこで見たにせよ、北に逃れた老将のことを義父は決して州都で口外することはなかったろう、とも。
 もしかしたら何か恩でもあったのかも知れぬが、それは与り知らぬこと。]

(199) 2016/02/13(Sat) 11:09:08

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby