はい、シモンさん。どうぞ。
[シモン>>180に話しかけられて、笑顔でティーカップを差し出す。
戦場から戻ってきたシモンを、ディーターと共に父は心配していた。リーザが買い物に来た際は、必ず自分が作ったパンを渡すほどに。父は決して口にはしなかったけれど、村から戦場へと出て行った、子供の頃を知っている二人に降りかかった出来事に心を痛めていたのだろうと思っている。]
・・・。
[そして、幼馴染であるはずのシモンとディーターは、何故か互いに声をかけようとしない。
二人の間に何かがあったのか。元々年齢差もあり、詳しい事情を知る由もない自分には、推測すらできなかった。こんなときばかりは、子供の頃のようになぜなぜと無神経に尋ねる癖が直ったことがありがたい。]