人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


魔王 カナン

[雑兵どもがいくら散ろうとも、魔王は些かの痛手とも思わない。
魔王の御座たる"Z"は、クレレットの街を南北に横切る街道の中ほどに位置していたから、ここまで炎が届くこともないだろう。

小さな駆動音と共に城塞が身じろぎ巨体を持ち上げれば、戦場の方向がより見えるようになった。
玉座の傍らにある装飾を、掌で軽く撫でる。]


 なかなか良い趣向だったが、このままでは街に燃え広がるかもしれないな。
 この程度の街、灰になろうと一向に構わないが──

 この状況、おまえならどう収める?

[酒の肴の続き、とばかりにシメオンへ問いかけた。]

(199) 2017/01/29(Sun) 00:01:14

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