― 回想/友との出会い ―[高熱からどうにか回復した後、父に連れられ向かったのは恩人の所。「これから世話になる方だから、挨拶はしっかりな」と。言われた言葉の意味は、すぐにはわからなかった。いつものように、すぐに発つものと思いこんでいたから。ともあれ、対面した宰相に名と、助けてくれた事への感謝をややたどたどしく伝えた後。その息子だという少年と対面した]