[そしてまた、何事もなかったかのように廊下を歩いて行っただろうか。]……俺の”家族”は、あいつらだけだ。[自分の家族は血で繋がった家族と、兄弟のように育った幼馴染。けれど存在を忌まれる人外の身には、そう思う事すら許されてはいないのかもしれない。ひっそりと呟いた言葉は廊下に吸い込まれた。]