[自分の真っ赤になった顔には気付かぬまま、しかし興奮したように喋るエレ。
その姿に癒され、くしゃりくしゃりと、髪の毛を掬うように撫でる。
バイオリンの演奏を終えれば、パチパチと拍手の音が。]
……へへ、ちょっと恥ずかしい、ですね。
エレには、カッコ悪いところ、見られてばっかりです。
[演奏を褒めてくれるエレ。>>182
過去にも泣いてしまい目が赤くなっているのを指摘されたことを思い出しながら、少し照れ臭くなり、ヘラリと笑った。
どこか、目が寂しい色を帯びているのが見てとれ、おおよその思考が分かったが、ポンポンと頭を撫でるしか出来なかった。
その後、レストランに行くという彼女に、手を振り、お腹空いてるなら来てね!という言葉には、絶対行きます!と返す。
料理の味と……ついでに見た目も思い出しながら。]