─地下礼拝堂withユーリエ─……![>>191少女が何処からともなくやってきたのに気付けば、男はぽかんと口を開けたまま見上げていた。銀の髪持つ彼女は、先刻目にした白い布に包まれていた少女その人で。]…俺はシメオン。[もしや自分の事が吸血鬼だと気付いていないのか。危害を加える心積もりはこちらにはないが。戸惑いながら答えている内に横に座られていた。]来たのは今しがただ。[ちらりと視線を向けたのは自分の身体。柩に入れられているわけではないから、吸血鬼だと分かるだろうか。]