……ああ、たまにあるんだ。
少し気分が悪くなる程度だから。すぐに落ち着くから。
現に今はこの調子だから。
[ ガートルードへの問いかけには>>97大丈夫では無いのだが、
心配させまいと気丈に振る舞い答える。
壊れないように、と言われれば数秒間の空白の後]
…………大丈夫。 きっと。
[ 断言出来なかったのは、過去既に弱みを見せていたからこそ。
銀羊号に保護されてから数日後のこと。
通路でうわ言を言いながら倒れ伏していたことがあった。
──涙を流しながら、すまない、すまないと何度も呟き。
苦しさに立ち上がれずにいた。
客観的に見れば、戦場で散った仲間達へ。
生き残った挙句脱走したことへの謝罪に見て取れただろうか。
ガートルードならば覚えているだろうか。
当時から船員だったナネッテも知っているかもしれない。
あの時とよく似た状況だったことを。]