――…っ![対なる因子が伝える聲が男の気を散じ。――>>175屋根の上にいる気配に気づくのが遅れる。 ―――ゴオオォン!!鈍く重い音を立てて、男と血親のいる居室の天井が破壊され、空が覗く部屋へと変貌した。咄嗟に血親に手を伸ばして自分の方へと引き寄せ、戦斧を掲げて盾とする。奇襲を仕掛けてきた男からも状況がはっきりと見えてくる頃、部屋から上空を見上げる男と視線が交わされただろうか。]