[彼女が腰かけるのは、示したよりも少し遠い位置>>181それに僅かに苦笑しても音にすることはないままに、差し出された菓子>>182には少し笑って。]ありがとう、貰うよ。[菓子を受け取れば、迷う素振りもなく口へと運ぶ。少し焦げ色を纏ったそれは、齧れば口の中に柔らかく崩れ、素朴で優しい甘い味がした。懐かしむように手の中の欠片を眺めて、瞳を伏せる。]