[ 背後では、アレクシスの無責任な提案に、シメオンが律儀な回答を返したりもしていたが、最早それも耳には入らず、はあ、と男は大きく息をついてから、つかつかと白馬の前にと歩み寄った ]何かと思えば、そんな事か。君らしくもないぞ、ソマリ・フル・アレイゼル。[ 300の兵の前で、男は厳しい視線をアレイゼル領主に向けて、言い放つ ]全く、もって、非常識も甚だしい、それでも君は貴族たるものの一員か?いいか、良く聞き給え。