『――♪』[まっしろな竜を連れた女の子だ。かれとしてもその姿に見覚えはあった。シメオンと同じで、“きりゅうし”になるためにがんばっている女の子と、真っ白で見るからにふわふわしている竜。名前は確かどっちもシメオンが口にしていた。アイリとココン。つまりあぶなくはないので、軽快にひと鳴きした。竜の言葉としては「やっほー」という感じだ]