[>>180すいと視線を流して紡がれた血親の言葉。
問うたのは‘彼女が’これからどうするかであるのだが、自身については語らぬそれは男がどうするかは任せる、という事か。]
……ふん。
[忌々しげに鼻を鳴らし、唇を噛み締める。
血親に逆らい、脱走を試みた時に一方的に結ばれた呪は今も健在だ。
その際に設けられた制約を破らぬ限りは害はないが、だからといって何も思わないわけではない。
意に添わぬ拘束に反感を抱き、何度か破ろうと試みる度に挙動を制限され、まるで首輪に繋がれているようなものだと更に怒りを募らせた。
――そこまで思い出した頃、>>132部屋が強い外からの力によって揺れ、現実に引き戻される。]
…は、此処まで手が伸びるか。
用意して貰って何だが、この塔も決して安全という訳ではないみたいだな。