― 傭兵の腕の中 ― ん…… む…… ぃはい…[一度完全に跳んだ意識は、朦朧としているように見えたが―― 抱き起こされた腕を掴む手には、たしかに力があり――][>>114 肯定の意志だけ示すよう、傭兵の影に隠れた顔は、小さく頷き、そして傭兵の腕に手を伸ばす。 抵抗の為ではない。あたかも、傭兵が女に剣を突きつけて人質にとっているかのように見せ付ろと指示するように][それは全幅の信頼か、それとも死すらの達観か]