[愚痴に似た何かが聞こえれば小さく溜息を吐いた。
ああ、部下は愛想がいいからなあ。対応は優しいよ。
決まりが悪くなったってわけじゃあないが、大人げない自覚はあったので。謝っておこうか。]
……悪い、学者嫌いでさ つい八つ当たった
[全面的に俺が悪いので言い訳はしない。
これぐらいの余裕をあの時>>102見せられればよかったんだけどなあ。]
詫びじゃあないが、これ、俺の連絡先ね
俺、警備部隊の隊長やってるからさぁ
緊急事態には役に立つと思うぞぅ
……ま、こんなもの役に立たない方がいいんだけど
[名刺を差し出してできるだけいつも通りへらりと。
野郎から連絡先もらっても嬉しくないとは思うが、他に何もなかった。
ま、不測の事態の際には役に立つんじゃない?]