― 階段を降りて受付へ ―
[降りる途中、高校生くらいの青年とすれ違った>>177
先みたいに知己とばったり会う気まずさはないものの、男性なのでやはり少し距離を置きながら踊り場を歩く。
そうして階段を降りると、目の前には受付が。
少年はまだ廊下にいるのだろうか。
階段が影になって自分を隠してくれればいいのだけれど。]
「どうしたのお嬢ちゃん、お父さんやお母さんとはぐれた?」
……中学生です、ひ、一人で来ました。
う、うう受付をし忘れてたから、それで……。
[少女を見つけた男性ガイドが近づいてきたので、若干後ずさりながら小さな声で事情を説明。
セーラー服を着ていても、こうやって声をかけられる事はある。何せ制服付きの小学校だって存在するわけだし。]