ええ、お父様ったら。私を今日の今日まで傍に置いて、片時も手放そうとなさらなかったの。ですから、お会いしたことがないのも道理ですわ。今日は、何もかもが目新しいものばかり。[くすくす、と右手で口元を押えて笑った。続く銀髪の少女の言葉>>185には恭しく頭を下げて応える。]「夜に生き、支配するに相応しい存在」。――ええ、そのつもりですわ。『お父様』や、あなた方元老とはすこし違うかもしれないけれど、私なりに、宵闇の支配者たろうと、思っていますわ。[口角を上げれば、小さな牙が覗いた。]