[いつもの調子で料理を口に運んでくれる幼馴染の姿>>193は何故かホッとするもので。美味しく食べてもらえるのは幸せだなぁ、なんて思い、口の中の甘さに、人を幸せにするのは美味しい食べ物なのだわ、なんて大袈裟なことを浮かべてみる。]
えぇ。
ギィも忙しそうだったもの。
[最近幼馴染が弟に会っていないのも当然で。弟もまた大人になり、それなりに忙しく、姉である自分もあまり顔を合わせていなかった。
と、オーブンのチン!という小気味良い音に、こてりと首を傾げ数秒。ポン、と手を打てば、プディングの手を置き、パタパタとキッチンへと足を運ぶ。ブッシュドノエルを作っていたことをすっかり忘れていた。オーブンの前には人の影>>194、オーブンを触ってくれていたようで。]
焼けています?
[自分が焼きだしたくせに人に具合を聞く始末であるが、オーブンからは良い匂いがしている]