お前も…大丈夫だとは思ってるが、ちゃんと卒業しろよ?勉強ってのは、コツさえ掴めば何とかなるんだからな。俺がそうだった。お前にもきっと出来る。それと、お前にやるもんがある。[言ってペンを置き、向かうのは物がいくつも置かれた場所。荷造を少しずつ済ませていたため、さながら一角は物置のようになっていたが。その中から、布に包まれた一振りのショートソードをもって来た。刀身を抜くと、刃こぼれひとつと無い鋼の輝きが夜闇にも光る。使わなくなってずいぶん経つが、手入れだけはかかさなかった。]