[心配しすぎだとは思わない。現に今触れただけでも、痛そうな顔をしているのだから。試験の前に、捻ったくらいだと思って、右手をよく見なかったのは迂闊だった。俺になら見せてたかもしれないと思うのは、きっと今だからなのだろうけど。だが来年になればその相手もいなくなる――]お前こそ、無茶するなよ。無茶しないかどうか見に来るためにも、なるべくここに来るようにするからな。[蛇足かもしれないが、口にしてしまった。]