なるほど。考えたじゃないか。
[とん、と、開始時よりも離れた場所に着地して、改めて9体の分身を見る。
分身と言っても見た目は水のままだし、表情も本体とは違いなんだか気の抜ける顔をしていた]
コツ、コツねぇ。
――いろいろと考えるより、正面突破するほうが、性に合ってるんだけ、どっ!
[両手で苦無を引き抜くと、頭上へ向けて投げ上げる。
通常ならば放物線を描き落下するところだが、最高点に到達した所で、ばちりと紫電を帯びた苦無は軌道を変えた。
まるで意志を持つかのように、ジグザグの軌道でミリアムへ向け突き進む。
軽い針ならば一撃で落とされたけれど、それなりの質量と雷による操作を受けた武器ならばどうなるかと、試すように*]