[先の戦いが激戦であったのは、我が身も理解していた。 だが、その割に消耗が少ないのは、正当な理由がある。 王や己が前に出たように、彼が支援を務めた為。>>185 暴威を本質とする獣に、精度の良い防衛本能は備わってない。 それでも、現状五体満足であるのは彼の助力あってこそ。>>187 ――― 彼が王の庇護下に入るまでは、自身ももっと危うい戦い方をしていた。]