[背に掛かった痛みに、反射的に攻撃すれば、その爪は肩口に食い込み切り裂いていく>>159。それで終わると思ったのに。これで終わりだと思ったのに。何故か抱き締められて。ああ、何で今更そんなことを。それは“誰”のためにやるものなのか。僅か身を捩ってみるが、離れる気配もなく>>160。それほど体力も残っておらず。] くそ、たれ……が……[だから、最後に怨嗟を吐き捨てて。滑らせられるナイフに引き裂かれ、獣は事切れた。]