どうして生き残ってしまったんだろう……って
そう思ったことは……何度も、あるわ。
その度、親友の顔が過るの。
その子がね……花屋になりたがっていたから……
私は花屋を始めたのよ。
[その人たちの為に生きようとしたというソマリには、頷いてフローレンスの話を軽く話しただろう。]
私も一度は死のうと思ったけれど、親友のために生きることを決めたのだと。
だからこそ、ソマリの気持ちが手に取るように分かった。
生かしてくれた人に顔向けできないと、気を張って。
生きるという目的のためにのみ、生きる日々。
少し疲れた、という彼には頷いて、握ってくれる手を握り返す。
彼との気安い関係が心地よかった。
花を選び、お茶を飲み、ジョニーを揶揄い、話をしながら、笑ってふざけて。
だからこそ、疲れたという彼に。
もういいんだよ……と、伝えたかった。]